秋晴れとなった10月16日(水)、鮫川校では運動会と「青空の集い」が行われました。
運動の秋と食欲の秋を一度に楽しむことができるこの企画は、生徒会が主体となって毎年実施している、秋の恒例行事です。
午前中に行われた運動会では、全校生が学年の垣根を越えて紅白二組に分かれ、玉入れ、障害物競走、警泥、綱引きの四種目に汗を流しました。
「玉入れ」
鮫川小学校様より、玉とカゴをお借りして実施しました。生徒たちは互いに「まとめて投げろ!」「バスケのフリースロー投げでいけるよ!」などと声をかけ合いながら、これまで体験したことのない高さのカゴを目指して、玉を投げ込んでいました
「障害物競走」
足つぼマット渡りに始まり、バットを使ってその場を10回回り、わざと目を回すコーナーを経て、よろめきながら手を使わずにパンに食いつき、最後は借り物のお題を満たしてゴールする、という盛りだくさんの内容でした。
「警泥」
子どものころに遊んだ方も多いのではないでしょうか。生徒会の役員たちは、事前に何度もリハーサルを重ね、全校生が楽しめる警察役・泥棒役の人数、競技の時間などを割り出しました

「綱引き」
声を合わせることで力を集中するなど、様々な工夫を凝らしました
昼前から行われた「青空の集い」では、班別に別れ、校舎の周辺でバーベキューを行いました。
思い思いの食材を持ち寄って、豪快に焼いて食べるこの行事は、各班の個性や感性、チームワークが見事に表出される、とても興味深い催しです。今年は火起こしに苦戦する一年生から、アウトドア用のテーブルとティーセットを持ってきて優雅に紅茶をすする三年生まで、実に様々な光景が見られました。「炭持ってきて」「そこ、もう焼けたよ」「先生、お好み焼き食べてください」といった声があちこちから聞こえてきた今回の「青空の集い」。文字通り青空の下、たくさん食べて、たくさん話して、親睦を深めあった貴重な時間となりました。
生徒全員が、生徒会の一員として行事を盛り立てていく姿勢を、今後も大事にしてくれることを祈っています。
玉入れの道具一式を快く貸し出してくださいました鮫川小学校の先生方に、この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
10月10日(水)、県南農林事務所主催の林業現場見学会が1、2年生を対象に実施されました。
午前中は鮫川村の素材生産現場において、木の伐倒から運搬までの工程を見学させていただきました。高さ30mもあるスギをチェーンソーを使って手際よく切り進めていく従業員の方の技術に見入っていた生徒たちからは、木が倒れる瞬間「おぉ!!」という大きな歓声が上がりました。
見学に引き続いて行われた体験コーナーでは、チェーンソーのエンジンをかけ、実際の重さや振動を体験させていただいたり、従業員の方にフォローしていただきながら、重機を運転して木を切らせていただいたりといった貴重な経験をさせていただきました。
午後には塙町の協和木材株式会社様に移動し、山から切り出された木材が敷地内に所狭しと置かれている様子や、その木材が徐々に製品へと変わっていく工程を見学させていただきました。生徒たちはその光景に目を丸くしながらも、企業の方の説明に真剣に耳を傾けていました。
今回の見学会が、地元県南地区に関わりの深い林業について理解を深める好期となるとともに、自身の進路について考える契機となってくれれば、と思います。
お忙しい中、鮫川校の生徒のために入念な準備と丁寧な対応をしてくださいました県南農林事務所の皆様、関係企業の皆様方に、この場をお借りして御礼申し上げます。
*今回の見学会の様子は、NHKのニュースでも取り上げていただきました。

山の現場は広い! さすがの手際の良さでした 生まれて初めてのチェーンソー

重機を操作させていただきました! 製材工場見学 製品を手に取って
9月26日(水)、鮫川校視聴覚室において献血セミナーが開催されました。講師をお務めいただいた県赤十字血液センター所長の峯岸様からは、献血の意義や手術と輸血の現状等についてお話をいただきました。生徒たちは懸命にメモを取りながら、医療現場の写真や患者さんたちのメッセージ映像に見入っていました。
セミナーに参加した生徒からは次のような感想が寄せられました。
「少し怖いけれど勇気を出して献血をしてみたいと思いました。」(1年男子)
「献血をすることで助かる命があることが分かり、勉強になりました。」(3年女子)
来月16日には、手まめ館と村役場に献血車が来ます。鮫川校でも今回のセミナーを参考に、生徒や教職員に献血の呼びかけをしていきたいと思います。


9月12日(水)、今年度2回目の防災避難訓練が行われました。今回は、起震車への乗車並びに煙のトンネルの通過体験を通して、大規模な地震や火災の煙から身を守る方法について学びました。
訓練は「地震により1階家庭科室より出火した」という想定で、グラウンドへ避難することから始まりました。講評では棚倉消防署鮫川分署の方から「避難の際、廊下の曲がり角などは転びやすく、二次災害につながりかねないため、十分注意してほしい」旨指導を受けました。
避難完了。消防署の方から、講評をいただいています。
避難訓練に引き続き、起震車による地震体験を行いました。関東大震災クラスの揺れを体験した生徒たちは、固定されたテーブルの脚に必死にしがみつきながら、「まず低く、頭を守り、動かない」のシェイクアウトの3ステップを確実に実践していました。以下は生徒の声です。
「実際に強い揺れを体験したことで、いざという時にも対応することができるようになったと思う。揺れは激しかったが、なんとか体は守れたと思う」
こちらが起震車。震度7の揺れを体験しています。
その後、人工的に発生させた煙(無害)のトンネルの中を通過する訓練に臨みました。生徒たちからは、「体を上げると何も見えない。しゃがめばまだ見えるけど、歩きづらい」という言葉が異口同音に漏れていました。
煙の中を避難する方法について、消防署の方より説明を受けています。
左が地面から1mの高さの見え方。右が地面近くの見え方です。
声を掛け合って、脱出に成功しました。
最近、台風や地震等、各地で災害が続発しています。いざという時に身を守る、または被害を軽くできるように、鮫川校ではさまざまな訓練を行っています。生徒たちには「災害はいつかは起こるもの」「災害は自分自身にもおこりうるもの」という意識を強く持ち、「いざという時」に行動できるようになってほしいと思います。
ご多忙の中、ご指導いただきました鮫川分署の皆様を始めとする消防各署の皆様方に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
9月5日(水)、1・2年生が「しらかわ地域企業展示交流会」に参加してきました。この催しは、県南地方やその近隣の企業・団体の皆様から会社の概要や製品について教えていただくもので、生徒は限られた時間の中、60数社の中から自分の興味関心のあるブースを巡り、各社の方々から製品の特徴等を教えていただきました。中には「(この部品は)どれくらいの時間で作れるのですか」などと積極的に質問する生徒や、「昨年話を伺った企業の方が(自分のことを)覚えていてくれました」とうれしそうに報告に来る生徒もおり、生徒にとって充実した時間となったことがうかがえました。
(上)光る素材の実演に見入っています。
(中)木質ペレットを用いた発電法について説明を受けています。
(下)鋼材の加工方法を教えていただきました。
現在、3年生は今月中旬から始まる就職試験に向けて、一般常識問題に取り組んだり、面接試験の練習をしたりと忙しい毎日を送っています。1・2年生にはそのような先輩の背中を見ながら、そして今回、各企業の皆様から教えていただいたことや経験させていただいたことを参考にしながら、来年再来年の自分の姿を思い浮かべてほしいと思います。
今回、貴重な機会を設けてくださいました一般社団法人産業サポート白河様並びに各企業の皆様、会場へ移動するバスを提供してくださいました鮫川村教育委員会様に、この場をお借りして御礼申し上げます。